ごあいさつ
"いけばなと向き合うと 心が静まり 満たされていくのを感じます"
子どもの頃、母が庭で摘んだ枝や花を家の中で生ける姿をよく見ていました。母のいけばなは、たくさんの花材を使った華やかなものではなく、選び抜いた数本の枝や花で構成された、シンプルで凛とした、そしてどこか落ち着きを感じるものでした。「正式にいけばなを習ったことはないのよ」と笑っていましたが、私はいつも、母が一輪一枝の美しさを見抜き、それをどう生かすかを知っていることに魅了されていました。
「枝や花をよく見て。どう生けてほしいか、きっと教えてくれるから。」母にそう言われて、花たちの声に耳を澄またものです。もちろん本当に話しかけてくれるわけではありませんでしたが、自然をよく観察し、その個性を引き出すことの大切さを教えてくれた母に、今も心から感謝しています。
いけばなを正式に学びを始めたのは2000年。これまで様々な国で、複数の師範の先生方から貴重な教えをいただきました。香港で草月流いけばな師範として指導を始め、2016年にメルボルンへ移ってからも教室を続けました。現在は、東京都目黒区・群馬県利根郡みなかみ町・オーストラリア-メルボルンでレッスンを主宰しています。師範資格の取得を目指す方も、日々の忙しさの中で花と向き合う穏やかな時間を楽しみたい方も、それぞれのペースで学んでいただけます。
また、レストランやカフェ、ホテルやオフィス、ご自宅への生け込みをはじめ、パーティーやイベントでの装花、学校でのワークショップやデモンストレーションなども行っています。
これまで、企業イベントやチームビルディング、誕生日会、ウェディングなど、多彩なシーンでいけばなの体験や作品制作を担当してきました。また、映画やコマーシャルのためのいけばなインスタレーションを制作したほか、企業・個人イベントの装花も手掛けています。オーダーメイドのギフトアレンジメントも承っており、ご希望に合わせたものや、「おまかせ」スタイルでの制作も可能です。
忙しい毎日の中でも、ほんのひととき花と向き合う時間を持つことで、心が静まり、満たされるように感じます。「緑は目に良い」と言われるように、花のビタミンカラーを見つめることで、目から心の栄養を補っているのかもしれません。いけばなは、まさに“心の栄養補給”です。
いけばなの楽しさを多くの方に伝え、そして私自身も学び続けられること、それが何よりの喜びです。どうぞ、いけばながもたらす穏やかさと創造のひとときを、ぜひレッスンで体験してみてください。
田澤 桐香
